野庵 -yarn-

つまみ細工姫コ

にわかに暗雲が広がり雷鳴響く時季。ぴかぴかっどどっ！何千年と私たちを脅かす天からの光の刃は、各地で火の花を咲かせました。それは落雷から身を守ってくれる神として、雨をもたらす稲作の守護神として。

かみなりうつりゆく山のふかみどり　山頭火

雷神様、巡るこの季節も盛大に轟き咲かせ、そして御守りください。

2014年、四季を通して神代の頃を想い八百万（やおよろず）の神々を表現してまいります。夏は壮大な天のエネルギーを大地に響かせる火雷神（ホノイカヅチ）。

深い闇をも遮って煌くPOWERを作品にこめました。

火雷神　Ho no Ikaduti

火雷神/ホノイカヅチ 雷と聞くと皆様はどんなイメージでしょうか？私は暗い空を舞台とした強烈な放電とその光の美しさ、あとは轟音。この要素を取り入れて雷神様はどんな色だろうと考えたとき、迷わず炎の色が出てきました。簪の軸部分に稲光の鋭さを出したく今回は軸も自分で手がけました。 また雷は雨をもたらす恵みのしるしとも受け取られ、各地で大切に祀られてきました。（雷の稲妻に「稲」という字が当てられたのは、雷光が稲を実らせると信じられていたから、という説があります。）穀雨をあらわすのに私の持っている古布のなかで格段ときれいな緑を選び、この作品に捧げました。（ですので同じ雰囲気で、と言われてもこの緑色が見つからないともう無理です） 雷から咲く花はきっとどんな黒雲をも越えて煌きますー 以上のイメージで制作した作品、伝わりましたら幸いです。

イヤーカフス 雷は「神鳴」、その凄まじい音を神代の頃から人は畏れてきました。雷をまず感知するのは耳から。ですので、その部分を飾り彩るアクセサリーが作りたいと思いました。 エネルギーの核部分が共鳴し、火の花の蕾が伸びやかに開くイメージで制作しました。耳の大きさや形に関わらず耳たぶに引っ掛けるフックタイプ。大変軽く長時間つけていても痛くなりません。耳元で古鈴がチリリと涼やかな音を響かせます。（落としたらすぐ気がつきます◎） 浴衣やTシャツにもアクセントになりお似合いだと思います。この夏の忘れられない音になりましたら嬉しいです。 -- 春夏秋冬と続く「高天原の花」は四季で直接ご覧いただけます。秋は豊穣と実りの神をイメージしふくらませております。浴衣に似合う小さな作品もおもとめいただけますので、ご興味を惹きましたら是非足をお運びください。 ●　高天原の花プロジェクト　詳細