野庵 -yarn-

つまみ簪：姫コ -Himeko-

なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな

〔与謝野晶子　みだれ髪〕

なんとなくあなたが待っているような気がして　夕暮散歩
あの日の場所は今　　秋の小さな花が咲いていた
そう　今日は月がとてもきれい　忙しい君がそれに気がつきますよう

明治期、情熱の歌人「やは肌の晶子」と称された与謝野晶子さん
彼女の歌はみな大好きなのですがこんな可愛らしい歌がありました
秋の肌寒い夜は月がきれいですね　皆様、風邪等にはお気をつけて

花野：作品詳細

詳細画像１・２・３

　　　　*　こちらの作品はヤフーオークションでの購入となります。

　　　　　　落札日時 2008年 10月 8日 22時 54分　

新作のお知らせ等は野庵メルマガにて随時発信しております。

Product No.: Hi-0801001
Size: 最大 10ｃｍ × 17.5cm （簪部10cm）
Weight: 20 g
Material(素材): 籾

このつまみ簪は

夏の熱い風から徐々に涼しい風を感じるにつれ、秋の草花がちらほらと顔を出し始める様子を表現しました。秋の花として代表的な菊をモチーフとしています。緩やかなカーブをえがく絹糸を巻いたワイヤーは、大気が秋色に染められていく様を。

この作品は123回つまみ、たたむ生地の大きさを変えてあります。秋の野の中、ほのかに色づく実や花の可愛らしさに珊瑚を使ってみました。

Snowdrop 企画始動！

2008年4月からの1年間、それぞれの月にあわせ姫コさんがつまみ細工で12ヶ月を表します。今までにない「つまみ細工」の世界へ。企画のタイトルとなった【 Snowdrop 】の花言葉は「希望」。
12か月後、姫コさんが見つける待雪草を庵の大切なお客様もともに、楽しみ見守っていただければ嬉しいです。

先日、東京発「デザイン＆ものづくり」マガジン　PingMag に、特集記事を組まれました！

　　●　記事詳細

11月8日（土）姫コさんのワークショップを行います。内容は手袋の上からできるリングとヘアピン。詳細は10月上旬に野庵メルマガにて発表いたします。お楽しみに！！

つまみ細工とは

江戸時代中期、薄地の布を正方形に小さく切り、これを摘んで折りたたみ、組み合わせる手芸が大変流行りました。（女官や大奥などでもてはやされていたとか。）日本古来の繊細さや細やかさを活かしたつまみは、丁寧な同じ作業の繰り返しのなかで花や鳥を生んでいきました。今なお、七五三や成人式などのハレの日に欠かせない髪飾りのひとつです。
また、古より象牙・鼈甲・螺鈿、すばらしいハレの日用の簪がございますが、つまみは豊富な色と模様、そして値段も手ごろなことで、七五三の簪からと幅広い用途で、様々な階級層に愛されてきたすばらしい伝統工藝です。