夏休みの最後は京都 南禅寺さんに行った。
ここの唐獅子ちゃんと虎くん他、吉祥獣たちに逢いに。
ここね、実はそういう仔たちがいっぱいおるんょ
山門をくぐる
「絶景かな 絶景かな」 石川五右衛門の名セリフはこの山門で生まれました
実は、、 上ったことありませんけど (笑
登らんくてもね 春、この辺り一面は薄桜色に染まるし、
夏は青葉、秋は言葉にならないほどの緋の絨毯、
冬は寂々のましろに包まれる
お目当ては 大方丈 という建物。
ここにはまず 巨大 竹かっこん ししおどしがあるお部屋があって。
コーン と清々しく響く その音の持つ緊張感に酔う
ただ一つの音で静寂の間が果てに広がっていく
はぁぁ 心が静かになった
おった~ 方丈欄間 両面透かし彫り
この彫は左 甚五郎作 そぅ、日光東照宮の眠り猫ちゃんを彫った名工。
両面透かし彫りの表に虎 裏に竹
そしてもう一つは表に唐獅子 裏に牡丹
牡丹に唐獅子 竹に虎
それはよく聞く言葉
昔から襖(ふすま)絵、除魔札、刺青、着物の模様にも使われているし
獅子と神社の狛犬とは同一視されていて、台座には必ずと言っていいほど
牡丹が彫られている。
百獣の王 獅子に、百花の王 牡丹の組み合わせ
これってすごい深い意味が。
無敵の獅子にも怖いものがありました。
体内を貪りやがて肉を喰らってすべてを滅ぼす、それは「獅子身中の虫」。
獅子 身中の虫 ことわざにもなってますよね。
その 虫 は牡丹の花に溜まる夜露で鎮静するので
日々、獅子は牡丹の中で眠り、牡丹の花を食すのだとか。
意識してみてみると、確かに仔獅子が牡丹の花を
くわえてたりしてる彫刻がよくあります。
牡丹の花は獅子にとって心の拠り所になるのかな。
(まんなかに虎がいるの、わかります?)
竹に虎 も同じ様な意味があって。
無敵の虎も群れで暮らす巨体な象が怖かったのです。
ただ、大きな象は竹やぶに入れず、無理をして踏み入れると象牙が折れてしまう。
だから虎は竹やぶの中で暮らすのだそうです。
竹やぶは虎にとって安住の地だったんですね。
( この虎は南禅寺さんの「水呑みの虎 (狩野探幽筆)」
ふすま絵なので行ったら遇えます☆ )
実はこれって仏教の説法のひとつ。
「あなたにとって、依所(よりどころ)となる安住の地はどこですか。」
あの組合せにはそんなメッセージがこめられていました。
拠り所 お家? 居場所? 落ち着く場所?
この秋はそんなことをちょっと真面目に考えてみようかな。
南禅寺 法堂 大きくて荘厳。
このやんちゃ顔の幡竜が天井いっぱいに描かれていて
すごい迫力でのみこまれます。
南禅寺さんにはこのほかにも鳳凰がバッサバサ飛んでいる
天井画があるし神獣とか吉祥獣が好きな人にはオススメな場所。
これはお庭に面している欄干金具。
細部にまで南禅寺瑞龍の紋が彫られていた。
ここはね、探すと色んな獣が出てきます♪
あにょっ! ヽ(゚∇゚(゚∇゚o(゚∇゚)o゚∇゚)゚∇゚)ノ
おった、ここにもおった あそこにも!
その時の様子を一緒にいた妹はこう書いていました。
= にゃみっち日記 =
そういや、あんまり関係ないけど、最近姉ちゃんが京都に来ました。
写真家ではないですが、写真を撮る仕事(?)をしているので、写真を撮っているときの真剣な目(だけ)はかっこよくて好きです。
「姉へ
他は鬱陶しいことが多いので、、あまり京都にはこないでください(ё_ё)ブヒ」
人がキラキラしている目をする時はステキあなぁと思う。
南禅寺敷地内には琵琶湖の水を京都に引き入れた疎水のアーチがあって。
赤煉瓦が独特の雰囲気で、この場所はとても好きです。
毬詠、夏休みの自由研究発表 おわりっ!!
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