中田美穂さんと器をつくった日のこと
近江鉄道にずいぶん乗って、
滋賀って広いよなぁ、と思う頃
「日野」に着きました。
この日は陶芸家 中田美穂さんの
工房でWSの試作作りをしました。
美穂さんは沖縄で陶芸と出逢われたとか。
あたたかみ以上の、力のあるその風合いは
お人柄はもちろん、根源に灼熱の土の匂い。
東風(はるかぜ)が凍土をとかすころ、
芽吹きの大地を感じる器があればいいなぁ、
と思いこのWSを企画しました ^^
スープカップは手びねりで作りますょ◎
日々に使うカップは想像以上の
たくさんの工程を経て
手元にやってきてくれていました。
まずは
① 土練りをします。
② 底を作って紐を積んでいきます。
③ 手でならし、継ぎ目を消していくよう
形と厚みを整えます。
(止め時がわからないループにはまります★)
④ 台から底を取り外して
名前を入れて 「成形」 が完成しました!
ここから1~2週間(お天気次第)、陰干しで乾燥させます。
急いでいても、ゆっくり乾かさないと、切れたり、
形が歪んだりするので良い状態をじーっと待ちます。
「焼成」 に入ります。
これ、なんだ?
焼きの小道具。
陶芸は炎で土を焼いていく
その道のりはかつて粉引きの器が渡ってきた
シルクロードを思うほど長いのです。
↓
「施釉の生掛け」
釉薬を掛けます。
この釉薬の種類で器の色が様々に変化します。
美穂さんは素焼きせずに、釉掛けをされます。
このやり方を「生掛け」と呼びます。
↓
「本焼き」 約1200度までゆっくり温度を上昇させ、14時間
↓
同じ時間をかけゆっくり自然冷却
↓
「窯出し」 やっと窯から取り出せます!
ひと段落ついたころ
美穂さんの器で休憩時間。
工房には何枚もの張り紙。
心地良い風が流れる工房で
美穂さんの土と向かい合う静かな時間と
遥かな葛藤を感じました。
身体を作る毎日の器。
どんな土で出来ていて
どうやってここに来てくれたのか
知りたいと思いました◎
作った人の手のぬくもりが残る器、
バレンタインに大事な人と交換もオススメです *^^*
(出来上がりはホワイトデーの頃デス)
お話の中の器とご飯の会
お申し込み・内容詳細は コチラ まで。
ギャラリー蔵座敷 春夏冬二升五合では
3月22日まで中田美穂さんの器を展示即売しています。
WSがご都合に適わなかったお客様、
是非覗きにいらしてください。
中田美穂さん 略歴
1971年滋賀県日野町生まれ。
嵯峨美術短期大学版画科卒
滋賀県 立窯業試験場にて研修生となる。
1998年独立、日野に窯をおく。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント