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2015年2月 6日 (金)

中田美穂さんと器をつくった日のこと

近江鉄道にずいぶん乗って、
滋賀って広いよなぁ、と思う頃
「日野」に着きました。

この日は陶芸家 中田美穂さんの
工房でWSの試作作りをしました。


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美穂さんは沖縄で陶芸と出逢われたとか。

あたたかみ以上の、力のあるその風合いは
お人柄はもちろん、根源に灼熱の土の匂い。


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東風(はるかぜ)が凍土をとかすころ、
芽吹きの大地を感じる器があればいいなぁ、
と思いこのWSを企画しました ^^


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スープカップは手びねりで作りますょ◎

日々に使うカップは想像以上の
たくさんの工程を経て
手元にやってきてくれていました。

まずは

① 土練りをします。
② 底を作って紐を積んでいきます。


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③ 手でならし、継ぎ目を消していくよう
形と厚みを整えます。

(止め時がわからないループにはまります★)


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④ 台から底を取り外して
名前を入れて 「成形」 が完成しました!


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ここから1~2週間(お天気次第)、陰干しで乾燥させます。
急いでいても、ゆっくり乾かさないと、切れたり、
形が歪んだりするので良い状態をじーっと待ちます。

焼成」 に入ります。


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これ、なんだ?

焼きの小道具。

陶芸は炎で土を焼いていく

その道のりはかつて粉引きの器が渡ってきた
シルクロードを思うほど長いのです。


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「施釉の生掛け」 

釉薬を掛けます。
この釉薬の種類で器の色が様々に変化します。


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美穂さんは素焼きせずに、釉掛けをされます。
このやり方を「生掛け」と呼びます。


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「本焼き」 約1200度までゆっくり温度を上昇させ、14時間

同じ時間をかけゆっくり自然冷却

窯出し」 やっと窯から取り出せます!


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ひと段落ついたころ
美穂さんの器で休憩時間。


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工房には何枚もの張り紙。

心地良い風が流れる工房で
美穂さんの土と向かい合う静かな時間と
遥かな葛藤を感じました。


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身体を作る毎日の器。

どんな土で出来ていて
どうやってここに来てくれたのか
知りたいと思いました◎

作った人の手のぬくもりが残る器、
バレンタインに大事な人と交換もオススメです *^^*
(出来上がりはホワイトデーの頃デス)


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お話の中の器とご飯の会 
お申し込み・内容詳細は コチラ まで。

ギャラリー蔵座敷 春夏冬二升五合では
3月22日まで中田美穂さんの器を展示即売しています。

WSがご都合に適わなかったお客様、
是非覗きにいらしてください。


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中田美穂さん 略歴

1971年滋賀県日野町生まれ。
嵯峨美術短期大学版画科卒
滋賀県 立窯業試験場にて研修生となる。
1998年独立、日野に窯をおく。


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