« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月30日 (木)

今週末は西荻茶サンポー☆みどころはッ

この週末のお天気がずっと気になっていました
晴れそうで良かったー

本日は直前の西荻茶さんぽーのミドコロをっ

まずは場をお借りする 一欅庵(いっきょあん)さん

前回書きましたが、登録有形文化財の
趣のあるすてきな邸宅です


一欅庵の 欅 kyo はケヤキの樹

西荻窪のホームからも見える、大きな一本のケヤキを
目印にいらしてください ^^


Sae1


2階が 野庵&コトホギ屋 のスペースです


2013cyaikkyoan


野庵では、まずは和のお稽古にオススメの着物&帯を。

¥1000 ¥3000 ¥5000 と 委託品コーナー、で

おもとめやすいお値段でお持ちしております ^^b

これぞ、出逢いの1枚!が見つかるよう
ゆうセンセや鳴海彩詠さん、ぺたこさんにアドバイスいただいても♪

お散歩イベントですので、お買い上げのお品の
発送サービスも承ります(実費)


Ncm_2226


涼やかな夏の作品も持ってきていますし
お誂えも承ります


彫金作家 月成 【 兎錦


8582top


染色家 玉村咏 【 果奏 】


Kasou_3


飾り職 玉穂 【 月下美人


405b800s


Tama_2茶さんぽーで

¥5,000以上

お買い上げ、または
お誂えを発注いただいたお客様へ

夏が待ち遠しくなるような
深堀隆介さんの
灼花のクリアファイル を1枚
プレゼント致します♪

7月上旬発送)

どうぞ楽しい夏のおしたくになりますように ^^

(今回、このファイルは売っていません★
 ごめんなさい)


コトホギ屋ではまずは
ShimooDesign さんの菓子器 はじめ、
奈良高山の茶筅に竹製の美しいプロダクト
持ってきております


4199700


滋賀県からは有機無農薬の かたぎ古香園さんのお茶 

そのお茶を使い近江八幡の板前さんが作った 煎茶の焼き菓子

-- ちょっとだけ現場中継 --

今日はすいらんさんはおやすみの日、
朝からお菓子を焼いてくれています

お茶色の菓子生地に極小黒豆が大量投入★


Photo3


餡ももちろん自家製

あずきの甘さと風味、黒豆の食感、煎茶の香

その日の分だけをカット売りしますので
しっとり感も持ちますよね
楽しみにいらしてください ^^


Photo1


そして特筆は 黒あわび茸 !


511sc


こだわりのこのキノコは日本産の菌で無農薬育ち

▲ ここで作られています 

今回、お茶とは関係ないのですが

夏の夜に、ビアに
フリッターにするとめちゃめちゃ旨いのです はぁはぁ

贅沢な夏時間のお伴に個人的にイチオシで持ってきちゃいました ^^)v


253sc


滋賀の健やか美味しい目印アイコンは 

春夏冬二升五合 アキナイマスマスハンジョウ

お茶は水だし番茶にすると色がすごくきれいなので
場で用意できるかしらと考え中◎


Dsc_00071000


キノコつながりで
階下では

ぺたこさん作 きのこのちいさな小さな帯留め が

この日、お披露目ですって!

→  詳細はぺたこさんBlog で


Ihttp253a252f252fpds2_e_2


また今、ぺたこさん速報が入りましたっ

今回は梅雨入りの時期、そして一欅庵さんでは招福ガエルが
よく出てくるそうなので、カエルをたくさん製作中

シンボルとなるケヤキの枝につるし飾りの蛙さん

カエルは昔から、お客様が帰ってくるって言いますね ^^


82


おやつ屋*はつたもんさんとぺたこさんのコラボ

「はつたもの」さんは 東京江東区にあるお菓子屋さん
* 100%植物性* 出来る限りオーガニック* 甘味は穀物由来の甘酒や米飴、フルーツを使用
* 自家製酵母のパン等、当たり前にこだわるお菓子を製作

ヒックリカエル?
ヨクカンガエル?

いえいえ

フクムカエル で 食べちゃえるクッキーです♪


E0134232_12414672


ぺたこさんから皆さまへ 

カエルコーデ で、いらしてくださったお客様へ
この カエルさん をプレゼント☆ツレテカエってくださいませ 


81


1Fの薄茶席では、『落雁と季節の会』 が提供する
昨年大好評だったヤカン型落雁がさらにバージョンアップとか♪

ラズベリー味っ

これは昨年の写真 ↓ いずれも限定数量で
ただいまビシバシ生産中

当日が楽しみですね!


Sae_2


今日のお昼ご飯は黒あわび茸パスタ

独特のしっかりした食感が大好きです


203800


滋賀に行く度に、野菜と一緒にキノコも
ぎゅうぎゅうっと持ち帰り、翌日お料理するのが
楽しみになりました

この日も美味し楽しい自分プチギフトが
たくさんあると良いですね ^^


41600


6月1・2日は私は着物ではないかもですが (><)

みなさまも無理なさらぬよう、楽しいお散歩日和になるよう
みんなで準備しております

どうぞよろしくお願い致します.

--

参加イベント 西荻茶サンポー

日時 6月1・2日 11:00~19:00

出展場所 一欅庵(いっきょあん) 東京都杉並区松庵2-8-22

| | コメント (1)

2013年5月28日 (火)

南相馬の山田神社 春の例祭*当日 

4月23日、晴天

宮司 森さんのお社も桜が見ごろでした。


834s


由佳さんと晴子さんの榊にも花。

佳き日に巫女の姿で踊りを奉納します。


806s


うららかな2度目の春祭り。


883s


昨夜の『翠の里』大宴会メンバーと
森幸彦さんのおかあさん。


798s


氏子さんの車、関係者の車。

土地柄かトラックやバンが多いねって(笑


854s


以前にはなかった小さなお地蔵様。


859s


この日、桜のぽっぽさん もお祓いです。


887s


売り上げの¥400を山田神社に寄付する
ぽっぽてぬぐいプロジェクト。

おかげさまで3色目の色を
お披露目することができました。

売切りの今回の限定色 「桜」。

山田神社のまだ蕾をつけない
桜の若樹を想って、
桜餅色のやわらかカラーは、
はとさんらしいと好評です。


890s


参列者は氏子さん含め、
50名を超えた人が集いました。


1005s


二本松市休石の「小沢石材本店」さんから
「教育勅語」の石碑が寄贈されました。

その石碑もお披露目です。


920s


裏には
「祈り雄々しく ただ一心に 平やかに 安らかに 豊かな故郷」とか。


922s


祝詞


906s


ぽっぽ手ぬぐい 即売会。

この日、臨時災害放送局 南相馬ひばりエフエムで
コーナーを持つ小説家の柳美里さんも参列してくださいました。

● 柳美里の ふたりとひとり


0957s


千葉県からフルート奏者天田透さん

平安時代の遺跡の出土品から再現した竹笛の演奏を奉納。


121s


アレンジされた 神楽 「悠久の舞」。

魂をして遊戯を作(な)さ使(し) め
満面の鬢(びん) 恐らくは斜めならん
春風十万里 何れの処か 花を見ざる

(良寛)


96s


踊りや音は場に華を降らせますね。

お祝いの日の春風の音は格別でした。


064s


たくさんの方のご尽力を
このお祭りの日に知りました。


994s


私の名も書いてくださっていて。

奉納 という言葉が自分になかなか
落ちてこなかった。

そのプロジェクトは考えるだけで楽しくて、
大好きな人の顔を見に行く旅だったから。

自分らしいスタンスで、それが続いていけば
そういうのが良いなと思っています。


151s


悲しい記憶も楽しい記憶もまた土地に宿る。

その通過点の1日を、拙ながらここに伝えます。


756s


山田神社の桜の苗木は
来年は蕾をつけるでしょうか。

新しい楽しみがまたひとつ。


867s


今、想うことは福島に思い浮かべる顔が1人でもいると
他所(よそ)の話じゃなくなってくるのになって。


979s


どうして避けて通る話になったのかー

仮定次第で、安全かどうか確定しえない場所で
それでもその土地から離れられない
沢山の想いや理由を垣間見る。

情報を取捨選択して自分が望む場所で
楽しく生きる、豊かで強い人にたくさん出逢いました。

私もそうありたい。


813s


この記事で、山田神社をすこしでも気にかけて
いただけましたらとても嬉しいです。

例祭は1年に1度、4月23日
ご興味惹きましたら、どうぞ春の佳き日を
感じにいらしてください。


875s


空の青、萌える緑、
言祝ぎの色に溢れる神官と巫女の衣装

土地を愛し、場に集い、手を合わせる人々

波音の響く浜に日本の美しい春の風景がありました。


140s

--


この日の様子は下記でもご覧いただけます。

 朝日新聞デジタル

 野庵アルバム 山田神社春の例祭


--

毬詠 南相馬関連の記事

2012年

▼ 夏終わりの旅@南相馬市*山田神社

▼ 特別な夏の宿題 * 南相馬(ヨッシーランド)での時間

2013年

▼ 2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(前日)

▼ 2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(当日)  

▼ お宿 翠の里時間 (南相馬の山田神社*春の例祭)

▼ 南相馬の山田神社 春の例祭*当日 

| | コメント (0)

お宿 翠の里時間(南相馬の山田神社*春の例祭)


前回書いた深堀氏のライブペイントから
約1ヵ月後の4月22日。

もういちど福島県南相馬へ行きました。

--

福島駅で集合して南相馬へ車で移動しました。

車には、絵師 はとさんと名古屋で活躍の作家MARUさん
ダンサーで振付師の小林由佳さんと服部晴子さん

「2年たってもなにも変わらないんだね」

だれかが言った。


Ncm_1561


明日は1年に1度の山田神社
春の例祭の日です。

現地で下見をして宿泊場所の
『翠の里』 へ向かいました。

お宿は はじめまして&また逢えたね大宴会 2秒前


Ncm_1577s


『翠の里』は農家民宿です。

完全無農薬のお野菜と
美味しい料理が評判のお宿。


689s


震災前、南相馬市は福島県内の中でも
ひときわグリーンツーリズムがさかんな地域で
農業体験ができる民宿がたくさんあったそうです。


0720s


ここは福島第一原発から30~40km。

震災直後、テント等を張ることもできず、
南相馬にボランティアに入る際には、
多くの方が車中泊の状況の中、
翠の里オーナー小倉さんは宿を開放し、
ボランティアの人々を無料で泊めていたと知りました。


724s


このカレーはおかあさん秘伝
震災からずっと継ぎ足しています。

と言っても完食になるので、すこしだけ残して
次へリレーされています。

ここに着いた方の美味しいカレーの記憶も
口コミと一緒に伝わっていました。

「みんな、カレーは好きでしょ ^^」

震災直後、地元の野菜が思うように使えず
食材調達が大変な時期
どうやっておもてなしをしようかと苦慮の末、
カレーに行き着いたと聞きました。


Ncm_1585


漁港で元バイヤーだったおとうさん
魚料理は得意です

鯛のお刺身、美味しかったなあ


Ncm_1578


かぶと煮も火の通り加減抜群で
あっという間になくなりました!


Ncm_1581


台所ではおかあさんが片づけをしながら
みんなの朝食の準備。

お味噌汁の味見をしていて。


Ncm_1594


おすそ分け、いただきました☆

カニのお出汁がきいた
郷土料理のお味噌汁。
 
(のっぺい汁って言ってたかしら、、忘れてしまった)

呑んだ胃に沁みしみ~ 
美味しかった!


Ncm_1590


順番にお風呂を待っている間
おなごトークだったり。


Ncm_1608s


仕事をしたり。

お宿帳を書いたり。


Ncm_1607


多い時には初対面のボランティアさん同志が
川の字になって雑魚寝された時もあったそうです。


Ncm_1609s


夜遅くても朝は6時30起床。

鶏の鳴く声。

みんなで朝ごはん。


Ncm_1611s


同じ釜の飯を食う そんな言葉を思い出しました。

『翠の里』の行ってらっしゃいの朝ご飯。

「なにかしなきゃ」と思い立った1人1人が
ここで集い小さな仲間になって、時の流れとともに
いつのまにか大きなネットワークでつながっていく。

ここで、人の想いの力を実感しました。


Ncm_1615s


最初は福島のために、とかなにかのきっかけで
来福された方々が
次は、おとうさんとおかあさんに会いにくる。


716s


心を感じるおもてなしや
居心地の良さ、美味しいご飯。

やわらかな光りまどろむ朝でした。


699s


『翠の里』で、ぽっぽ手ぬぐいも
購入いただけます ^^


0685s_2


南相馬に行くと言うと、
想像ができない凄い場所なのでは、、
と、周囲に心配されます。

4月の南相馬は桜と田園がひろがる
本当に美しい春の里山の景色がありました。


Pict0075


宮司 森さんと合流して
山田神社に向かいますょ。


738s


春の例祭の日のこと → 

| | コメント (0)

2013年5月26日 (日)

6月1・2日西荻窪チャサンポーに出展します!

お茶が大好きです♡

私の家はみんなお茶淹れが上手で
「のむ?」って誰かが声をかけると

飲む !  淹れて~♪ 

って、わらわらお部屋から出てくるお家でした


Break


自分ひとりでいれるお茶
だれかと一緒にいれあうお茶

たかが一杯ですが、お茶時間が豊かだと
1日のシアワセ度が抜群にあがると思いませんか ↑


Tea1


本日は、お茶好きさんに朗報が☆


Yakan1
東京は西荻窪エリア
6月1・2日の二日間

68のSHOPで無料のお茶を
30のSHOPで特別なサービスを
受けられるイベントが!

● 西荻チャサンポー




Yakan_2野庵&コトホギ屋も出展させていただくことになりました ^^


まずはエントリーSHOPで配布している
チャサンポーマップを手に入れて
小さなエリアに98箇所も点在している
「やかんマーク」を探してみませんか?


会場 『一欅庵』 さんは 68番 南の最果てです☆


少し遠いですが、茶サンポーmap 片手に
歩いていただく分、これまた魅力的で

カッコイイmap です
↓ (印刷にお金がかかっていて、運営サイドの気合を感じました!)


Ncm_2218


野庵がお世話になる会場 「一欅庵」さんは
雰囲気のある登録有形文化財の邸宅です


Ncm_1982s


二階建ての洋館付の和風住宅で、
昭和8年に宮大工によって建てられたそう

今回のすてきなご縁はぺたこさんと
鳴海彩詠さんからいただきました ^^


Ncm_1977s


同じ建物の1Fではぺたこさんのあやかし展示

また呈茶席のお菓子を「落雁と季節の会」が
ご用意しております

また今回のイベント用に落雁と季節の会は
スペシャルなお品を♪

シナモンシュガーは、数量限定。
グラニュー糖、花見糖(きび糖)、キラキラなジュエリーシュガーを
涼やかさを添えて販売されるとか *^ ^*


936229_458174074267263_3892


書斎等、時代の息吹がきちんと残っている建物
着物姿がとてもよく合います


Ncm_1986s


女中部屋 なんかも残っています(笑


Ncm_1979s


小さな鍵から窓にいたるまで
ディティールの細やかさは必見です

ここは通常、入館料がかかるスペシャルな場所

もちろん無料の今回の機会に
お着物で、またはカメラを持って
ゆるり遊びにいらしてください


Ncm_1987s


野庵&コトホギ屋は2Fの広い二部屋を使わせてもらい

【 涼やかなるもの 】

夏を感じる涼やかなお品とお誂え会

他、お茶のお稽古に役立つ
着物と帯(リサイクル品)をおもとめやすい価格で ^^


【 贅沢な素茶時間 】

お茶時間がよりふくよかになる菓子器や茶筅と
「春夏冬・・・」から有機無農薬の茶葉・茶菓子
そして無農薬スペシャルなキノコを(数量限定20)

持ってまいります☆


Ncm_1990s


野庵からはゆうさん&毬詠が
ぺたこさん&彩詠さんと足並み息をそろえて(笑
にぎやかにお待ちしております


Ncm_1999s


この日、町中は数量限定ヤカンマークであふれますょ♪


Ncm_2005s


余談ですが西荻窪のイベントは初めてなので
この間、お散歩に行ってきました

商店街から少しそれた、まっすぐな道に
小さな面白いお店がいくつも点在しています


Ncm_1972s_2


実はカレーを作るのも食べるのも
大好きです

西荻は小さいけれどレベルがかなり高い
カレー屋さんの聖地です


Ncm_1967s


期間中、どれだけ食べ歩けるか真剣に画策中w

先日、ラヒ パンジャービー・キッチン (Rahi Punjabi Kitchen)
行ってきました!

スパイス☆ビシバッシ

骨付きマトンは濃厚凝縮だし
対して豆カレーはやわらかな甘さ

ラッシーも自家製で大満腹(笑


Ncm_1969s


町全体に面白さが散りばめられた西荻窪

他にはないオリジナルのステーショナリーや
雑貨を扱っているSHOPもあって見逃せませんっ!


744s


美味しくお茶を飲んでいただけるよう
あちこちで準備は進んでおります


Tea


ご興味を惹きましたら是非遊びにいらしてください!

● 西荻チャサンポー

最後にもう一度。
会場 『一欅庵』 さんは 68番 南の最果てです

| | コメント (2)

2013年5月20日 (月)

2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(当日) 

9045s


3月11日の朝、TVをつけるとマイナスの温度表示、、

福島市内の朝はうっすら雪が積もっていました。


Ncm_0949


この日、南相馬の空は凍てついた澄んだ青。

勢いやまない浜からの風
ひどく舞いあがる砂ぼこり。


8891s


ライブペイントは津波発生時の午後2時46分から
水がこのあたりにあがってきただろう弱1時間と伺いました。


146s_2


確認し準備に入ります。


8906s


常円寺住職 阿部光裕さん到着。

つるりん和尚さんこと、阿部さんは
除染作業に尽力されていらっしゃる方です。

 深堀さんの言葉で阿部さんご紹介


8983s


和太鼓と献花。


8976s


場の傍に添えられた色紙。

言葉は深堀さんが震災から1年後の4月、
福島ではじめての展示を開催したときに書いたものです。

(展示場所は阿部住職のお寺 常円寺さん。)

水底の花

→ 展示様子 ①

→ 展示様子 ②


あの日から2年。


8934s


時計が午後2時40分をまわるころ。

あたりを覆う寒気と激しさを増す浜風
砂粒が目に耳にぶつかってきました。

じっとサイレンの音を待つ時間。


8993s


風がやわらいだように思う。


9003s


同時に辺り一帯にサイレンが響きました。

瞬間、その場にいた全員が目を瞑ったと思います。


黙祷


それぞれが2年の歳月を飲み込みました。


9001s


この日、駆けつけてくださった森さんは、
サイレンが鳴っている間、じっと遠く
海を眺められていました。

山田神社ぽっぽ手ぬぐいプロジェクト 宮司 森幸彦さん


9000s


最初に小さな和金が生まれました。


0163s


勢いを増す般若心経と太鼓の音。


167s


金魚のなかに赤い花と青い空。


9050s_2


心もち弱まった風が静かにまわる。

こんな静謐な時間は初めてでした。


9068s


先に泳ぐ赤い尾びれの華やかな金魚に
元気よくついていく茶黒の出目金。

引き続く小さな小さな赤和金。


9090s


津波で流された上野さんのお嬢さん永吏可(えりか)ちゃん(当時8歳)と
弟の倖太郎(こうたろう)君(同3歳)だと。

ライブペイントの形をとっているけれど
深堀隆介さん全身から身を挺するような祈りを感じました。


9155s


だれも動かない時間がありました。


9076s


絵が仕上がる。

映像でしか知らないあのとてつもない濁流は
こんなに短かい時間であがってきたのか。


9103s


筆を置いた深堀さんは深く頭を下げ
ゆっくり顔をあげられました。


9108s


和尚さんを見られたときにこわばった表情が
すこしほどけたように感じます。


9109s


完成


9162


深堀隆介さんと上野さんご一家。

上野さんは遺体の捜索や海岸清掃、被災宅の片付けを行う
ボランティア団体「福興浜団」の代表として、活動を続けています。

● 復興浜団 Facebook

そして今なお見つからない倖太郎くんとお父さんを
捜し続けていらっしゃいます。


9133s


南相馬の夕暮れは本当にきれいで
闇は静かに気温をさげていきました。

あの日、水につかった方々の寒さを
その中での想像を絶する救援活動を

忘れられない話をたくさん聞きました。


0192s


絵は上野さんのご自宅へ運ばれました。


237s


この絵は福島県南相馬にあります。


212s


深堀さん、言葉にならない時間をありがとうございました。

拙いながら、ライブペイントの様子がすこしでも
多くの方に伝わり、皆さまの気持に残るものが
ありましたらとても嬉しいです。


0182s


来福のたびにのみこむ言葉が増えていきます。

次に絵師はとさんと一緒に1ヵ月後に迎えた
山田神社の春の祭儀の様子を書きます。

それから今、私が想っていることを。


--


この日の様子は下記でもご覧いただけます。

 深堀隆介公式Blog  「3.11福島で」

 日本経済新聞 Web刊

--

--


この日の様子は下記でもご覧いただけます。

 朝日新聞デジタル

 野庵アルバム 深堀隆介20130311 南相馬公開ライブペイント


--

毬詠 南相馬関連の記事

2012年

▼ 夏終わりの旅@南相馬市*山田神社

▼ 特別な夏の宿題 * 南相馬(ヨッシーランド)での時間

2013年

▼ 2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(前日)

▼ 2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(当日)  

▼ お宿 翠の里時間 (南相馬の山田神社*春の例祭)

▼ 南相馬の山田神社 春の例祭*当日 

| | コメント (0)

2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(前日)

2013年3月11日、美術作家 深堀隆介さんが
津波で半壊した福島県南相馬市萱浜(かいはま)地区の
被災者のご自宅でライブペイントを行われました。

拙い言葉と写真ですが、あの日のことを。
(写真はクリックして頂くと少し大きくなります。)

--

前日の3月10日、深堀隆介さんと
南相馬の現場に向かいました。

場は上野敬幸さんのご自宅。

実は去年の夏、ぽっぽ手ぬぐいでお世話になっている
山田神社の宮司 森幸彦さんに案内いただいた場所でした。


8903s


1度目は2012年の8月

そのとき、上野さんは津波でお嬢さん(当時8歳)と息子さん(同3歳)
そしてご両親の4人を失われたと聞きました。

水につかった建物は当時のままです。

当時、荒々しい水の痕
そして朽ちかけの骨組みの残った建物に
津波の威力を生々しく感じ、
鳥肌が立つほどショックを受けたことを思い出しました。

流され、なにもない風景が続く中で、そこには
3.11前の記憶があちこちに散らばっていたから。


9_2


花とお菓子が添えられた祭壇の脇に、泥の中から
探し集められたのか、たくさんのおもちゃがありました。

泥だらけのそのコたちは持ち主を待っているかのようで
その時はただ手を合わせるのが精一杯で、
1枚の写真も撮れなかった場所でした。


8913s


2度目の来訪。

遮るものが残っていないからか、海浜からの突風と
砂ぼこりで目があけられないほどです。


Img_8897


設営は風除けの壁づくりからはじまりました。

剥きだしの家の基礎と柱。

シャッターを向ける私は侵入者のようで
どうしても家の中へは入れませんでした。


1s


畳2枚分の大きさが運ばれてきました。

今回はここに描かれます。


25s


準備が進むにつれ、深堀さんは
言葉をのみこんでいくように見えました。

深く沈んでいくように、考え悩まれているようでした。


59s


それはかなりの時間。

キャンバスに向かい、問いかけ
答えを探しているように。

口数もすくなくなって、
「なんか胃の調子がね、、」
と、おっしゃられていました。


69s


吹きさらしの海風に手がしびれるほど
冷えこんできた夕暮れ時。

設営も終了し、その日の夜は
福島市内に戻りました。


0118s


ライブペイント開始は津波発生時 午後2時46分。

犠牲者への祈り、福島への想い。


8976s_2


深堀さんのライブペイントはいつも良い意味で
裏切られ新鮮でドキドキするのですが、

今回は、
「どんな金魚が生まれてくるか楽しみです」
とは言えなくて、この日は解散となりました。


68s


今思うと東京で落ち合ったときからずっと
深堀さんは静かになにかを待っているようでした。


Ncm_0934


→ 当日のこと →

| | コメント (0)

2013年5月17日 (金)

お包みのワケは 

朝、窓を開けると心地いい風が
流れる時季ですね

今朝は注文していた緩衝材の薄紙が届きました

イメージはこれ ↓

雪を渡りてまた薫風の草花踏む (碧吾桐)


B4


こんな感じで使います


B1


開けたときに水の匂いを感じてもらえたら
野庵的大成功


B2


お客様から

「どの作品も素敵なのはもちろんのこと、細部に至るまでこだわり抜いた
お心遣いの籠った包装に感激いたしました。
この度は誠にありがとうございました。」

すごく嬉しい感想をいただきました


B3


野庵のお包みは薄紙から紐の色、封筒まで
その時季にあったもので送り出しています

四季を感じるラッピング資材を選ぶのは
とてもとても楽しいのです(私がw。)


567_2


今の主流は簡易包装

時代に逆行してないですょ、、★

できるかぎり再利用できる素材を
選んでいます

それは箱だったり、くるむ紐だったり

今、桐箱は ● 早苗月のお包み


548_2


野庵は色んなところへ旅をする作品の
出発の場所だと思っています

作り手とシェアするこの感覚は
変わらないんじゃないかなぁ

 どこにいってもね


B


お手元に届いた封筒1枚で、嬉しくなったり
四季を感じていただけるなら
もうめっちゃガンバリ甲斐があるものです (笑

実は今、別ブランドの新しいお包みを思案中◎

野庵のお包みを見直してみましたw

| | コメント (0)

2013年5月13日 (月)

伯兆さんからの大事なお知らせ

週末の雨で緑が元気になって、
日曜日は爽やかな五月晴れ◎

みなさま、いかがなおやすみの日でしたか。

ここはイラストレーターぺたこさんちの野菜菜園
(グリーンピース♪早く大きくなあれ)

打ち合わせの合間にしばしの休憩

まずはまずはぺたこさんたちと6月1・2日
西荻窪チャサンポーに出展させていただきます

 チャサンポー 西荻窪散歩

場所は 登録有形文化財 一欅庵(いっきょあん)
またあとで正式にアナウンス致しますね ^^b 


699


日曜日は母の日でしたね

「お母さんに」、と蒔絵師伯兆さんの作品も
贈り物のおしたくで先週バタバタお嫁入りしていきました ^^

納品の中に伯兆さんからみなさまへのお花も☆


Ncm_1786


そう、伯兆さんはもうすぐ母ちゃんになられるのです!!
現在、予定日間近☆なんだか私もドキドキです

今からお誂えは、お納めまで半年から一年をいただきます。


Ncm_1788


大変お待たせ致しますが、より愛しさが増す作品を
変わらずびしっとお納めいたしますので、
どうぞよろしくお願い致します ^^

生意気顔のチビ太シリーズ、大人気です  ☆ チビ玄武

 → 他、☆ チビ龍


16


お母さんの眼が加わった伯兆さんのこれからの新作、
かなり楽しみですよねっ

第一弾は どすこぃ キンタロウ いきますょ!

| | コメント (0)

2013年5月 8日 (水)

今週末☆落雁と季節の会 + 「近江 新之助上布とその仲間たち」

1ヶ月、空いてしまいました★ごめんなさいです
ご無沙汰振りの毬詠です

ひと月の間、福島に行ったり(桜のぽっぽさんのお祓い
新しいプロジェクトのキックオフが次々と

言葉にまとまりきらず、Blogがとまってしまいました ^^;

ゆっくり追いかけたいと思いますが
今日はちょっとお知らせです

「近江 新之助上布」って聞いたこと、ありますか?


484401_340541362735038_1417293536_n


大西新之助商店は、かつては麻織物、上布の大産地であった
滋賀県彦根市の「近江上布」織りの技術を受け継く数少ない織元です。

近江はかつて麻織物の大産地で下が、今や数件となり、
手織絵絣の技法を用いた、近江上布の技術の伝承は、
もう風前の灯火。。

そのようななか、頑固に踏ん張る織元が「大西新之助商店」です。


262581_340541416068366_1012253776_n


大西新之助商店最大のお祭り「新之助上布展」

今年は例年と趣向を異にし
「新之助上布×若手クリエイター」のコラボレーションを中心に
新之助上布の「今」と「これから」をご覧頂く展示会として開催されています。


375083_363505443756135_2128597265_n


新之助上布が、若者たちの手でどんな化学反応を起こし
進化しているか、ぜひご覧下さい。

(大西さんは今回は、目を細めて、そして温かく、
 厳しく、彦根から見守っております。)

面白い企画をいっぱいやられていて
個人的にとても気になる工房です。

「稲枝青楽団 新之助上布でふんどしを作る!」


163591_340554856067022_194448285_n


5月の 落雁と季節の会 は
この近江の風とコラボレーションします◎

◆ 詳細 


946615_451077161643621_1618226499_n


上の赤い織物は兵児帯

シャリシャリとした近江上布は
この夏のおしたくに気になるアイテム


945699_340553462733828_613110437_n


5/10~5/12 は色んなイベントが開催されています

◆5/10(金)◇百夜月~ももよづき~ライブ (若手琵琶と尺八の新しいスタイルの邦楽ユニット)

◆5/11(土)◇落雁と季節の会

◆5/12(日)◇仕立て屋【*ツキヒコ*】マイサイズの会


316088_340553152733859_1959300169_n


ご興味を惹きましたら是非覗きにいらしてください ^^
5/11 は私も在廊しております☆ 

「近江 新之助上布とその仲間たち」展

日時 2013.5.7(火)~12(日)
    12:00~19:00(最終日は18:00まで)
会場 ギャラリースペースしあん
(御徒町の町中にある古民家のギャラリーです)

東京都台東区東上野1-3-2 Tel 03-5812-3632

※都営地下鉄大江戸線(つくばエクスプレス)「新御徒町」A1出口 徒歩約1~2分

| | コメント (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »