« 新しき年のはじめにおもふこと | トップページ | 茶杓の銘を書いてくださる書家さんのこと »

2012年1月 2日 (月)

美(うま)し茶杓 せんせー!名称が読めませんっ!

時季の茶杓 】 がお披露目となりました☆

準備に時間と多くの人の協力があったこの企画、
盛大にハレの日に祝いたいと元旦にお披露目と致しました


480500s


茶杓 はお抹茶をすくう 匙 スプーン です。

どんな茶杓があるのかな

今回、たくさんの茶杓からとっておきを
選りすぐり、もとめてまいりましたょ!

どんな視点でこのコたちを選んだか、
知って使ってもらえたら、それは愛着が増すと思うので *^ ^*

まず日本産の竹で日本の職人さんが作ったものであること。
形や景色にこだわりたかったので茶せんでお世話になっている
奈良県高山の良斎工房へまいりました

ここは500年続く竹の老舗
おぉ たくさん!


_dsc0380


庵で今回扱う茶杓は竹で出来ています。

素材は同じなのに質や状態で
白竹・煤竹・斑・胡麻・そぎ目・虫喰(虫穴) と
景色に差が出てきます。

よく見るこのタイプは 白竹。

白竹の茶杓には詰筒も 白竹 と揃えます。

書き添えられた字は 銘(めい) です。
(この茶杓のお名前)

これは「太白」 と名づけられた茶杓です。
ココロ奪われました  

  星を抱く茶杓 「太白金星」 


281480


銘 で印象が決まる。すごーく大切。

時季の茶杓 】 はお客様にその大切な工程を
楽しんでいただこうと思いました。

いろんな書き添え方を提案させていただきますので
相談しあい、極上の1本に致しましょう☆


Dsc_0216


景色で茶杓を選んでいきます。

最終的に良斎さんにお伺いをたてました。

「茶杓は道具やから、「用の美」
見た目の美しさ以上に使ったときの美しさが大切。」

なるほど 学びます。


_dsc0404


茶杓の反りや長さにあわせ、各々ふさわしい筒を
選びました。


_dsc0392


茶杓はとても奥深くて、名称や鑑賞のポイントを
知っていると、一席の味わいもまた殊更にぐぐっと
深まると教わりました。

家に帰ってさっそく本で復習を

せんせい!名称がたくさんありすぎです (><;)

節上(ふしうえ)・節下(ふしした)の景色
お抹茶をすくう櫂先(かいさき)の撓(た)め方、
節上先端の露(つゆ)の削り方、
一番端下の切止(きりどめ)の形

ゆっくり覚えます  


Dsc_0307480


細部に至るこだわりは機能を備えた美しさに集約されました。
日本の美しいが凝縮されたとっておきの1本です。

明日は「銘」を書いてくださる書の達人のことを!


|

« 新しき年のはじめにおもふこと | トップページ | 茶杓の銘を書いてくださる書家さんのこと »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。