飛ぶリスク 榮さんと毬詠の場合
榮さんの紫陽花1本に¥69000の値がついた。
それが良いとか悪いとか高いとか、色んなご意見があると思う。
ちょっと私たちの想っていることを書きますね。
東京の毬詠と、海を越えて榮さんがいる。
実はまだ1回しか会ったことがない。
● ご対面日記
私たちは同じ歳の仲良しさんでよくしゃべる。
世間話 愚痴 季節の新作のこと 御誂えのこと
失恋で泣きっぱなしの毬詠を慰めること数時間なんて日もあった(笑
「簪を創って生きていきたい。」
「ん。 すっごい大変だけど一緒にがんばろう。」 そんなお話しもした。
~がしたい。 って夢 (希望?) はみんなにあるやんね。
こんな風に過ごしたいな とか。
そこに行くまでの道は、誰も用意してくれない。
一人でリスクを背負って飛ぶしかない。
そこは相方とか仲間とは関係なくて、、自分の道やかんね。
自分で考えて選んで、進むしかない。
リスクってお金だけじゃないょ。
人を見る眼 物を見る眼 先を読む眼
力不足で足りない事だらけで、それでも進まなきゃいけない瞬間ってのはあって。
本当は、色んなことがとってもコワイ。
傍から第三者が見てて、大変だろうが楽だろうが、
当人はあんま関係ないん。 必死だから (笑
1つの作品が出来上がるまでにね、花びらに気泡が入ったり
色の出方が違ったりで、想像できない程のロスがでる。
好きなことをして食べていく。 それは、断崖崖っぷちを歩くこと。
たくさんの花びらを組んではじめて 「違う」 と思ったとき。
それはもう作品としてお披露目できない。
もったいないかな? それはもったいなくない。
効率? もう、この生き方を選んでいる時点で効率なんて悪いんょ (笑
1つの作品として出したものに対して、その価値があると思ってくださった。
その想いが私たちの次の機動力になる。
そして次の新作へ向けてまた、おそるおそる飛び立つ。
それは榮さん一人の長い旅。
私は彼女が気持ちよく創れるよう、援護するしかできない。
それが私の仕事だし背負うべきもの。
そしてそんな私をいつもフォローしてくれる人がいる。
彼女と庵から今回サプライズをひとつ用意した。
自分らしく- がんばる方向を模索して、努力して
誰かのために、そして次の自分のために縁の下の力になれる、
そんな強さを持ったイベントに関わる女子スタッフのみなさま。
いつもいつもありがとうございます
夏の陰陽当日、女子スタッフの手には榮さんが特別につくった
蝶リングが飛んでいます。
女子は蝶々だからね (笑
どんな荷を背負っていても、平然と
美しく優雅に舞う存在であってほしい。
そして来場いただいたお客様分にも1つご用意。
これは¥じゃ買えない形で飛び立ってもらおうと思います。
詳細は後日。 (イベントは1ケ月以上も先ですから☆)
そぅそ!! 庵の蝶々といえばこのコなん。
2005年6月、野庵立ち上げ期に販売した根付 Swallow tail スワロウテイル
2008年6月21日、再販売予定です。 お見逃しなくっ!!
そんなこんなで、がんばるしかないけん、うちらは頑張るょ。
今日、榮さんに言ったのは 「これからも良い作品を。」
いつも、庵の作家さんとのやりとりのときに、必ず入れる言葉なのでした。
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コメント
とても美しいと思います。
そして、何かに一生懸命に取り組む姿勢は
人を動かす力になるんですね。
厳しい道、それは想像つくけれど、
実際に飛び込んでみないとどれほどの道なのかはわからない。
その勇気を持つことが私の今後の課題です。。。
投稿: san | 2008年6月16日 (月) 16:22
sanさま
美しくないですよ、、超必死(爆
人を動かす力になるのかな?
どうでしょう。。
厳しい道ってすごくわかりやすく言うと
食べれない ってことです。
お家賃が払えないとか(笑
庵を立ち上げて、ギリギリで生きるって
こういうことだって実感。
やっとそんな暴露話もできるまでに。
成長したなぁ(笑
そいでもって、飛ばない勇気もあるってこと、
私は知っています。
落ち着いたら、今度呑みましょぉ ^^
投稿: marie | 2008年6月16日 (月) 18:47