« 年越しは高野山! | トップページ | 宿坊ってこんなとこ (高野山 無量光院) »

2008年1月 9日 (水)

大晦日の行事 御幣納めの火 




高野山に向かったのは新しい年を見るため。

日常は直線的な時間の延長で続いていく。
人はどうして元旦を迎えたとき、リセットした気になるんだろ。

古代からのお正月の行事は穢れを払い原始(0)にかえす儀式が多い。
業火で浄化し、闇に戻し、新しい年の若水をいただき清める。

儀礼的でなく、古いお寺さんでなら体感できると思ったん。


弘法大師御住房であった龍光院から突然現れた御幣の火


318


囲む人間に挑むように火は勢いを増し形を変えていく


3115


暗闇の森の鳥居をくぐりぬけ 


3117


明神社に松明と御幣の奉納が行われた

数十の僧侶の幾重の般若心経が周りを取り囲み高野の空を包む
その声は拡がり 祈りに鳥肌がたった


3116


そしてただ静かな闇が広がる


3114


境内の光だけが点々と灯る夜 荘厳な空気に圧倒される
信仰心も知識もないけれど来てよかったと思う


3111480


除夜の鐘が鳴り響く 108の煩悩が除かれると人は救われるのかな


Kouya10


人が集まったところに戻るとお神酒と葛湯がふるまわれていた。
あたたかい場所と人の気配にすこし震えた。
五感がものすごい緊張状態にあったみたい。


3112


宿坊へと帰る途々、一年の重さを振り返る。
きれいな新雪にザクザク足跡がつく。
また降ってきた雪がきれいにそれを消してくれるはず。


3113


宿坊は静謐な空気に包まれていた。
軽く興奮して浮遊感。

新しい年、お正月さまを感じた。


319


明日の朝は年明けの勤行(ごんぎょう)だとか。
撮影許可がでたので、好奇心だけで参加してみた。




|

« 年越しは高野山! | トップページ | 宿坊ってこんなとこ (高野山 無量光院) »

コメント

鐘がとてもクリアに写ってますね。
プロの写真のようですヽ(・ω・*)ノ

投稿: 西原 | 2008年1月 9日 (水) 03:28

伝わります

震えます

入れ替わったこころ

投稿: BOSS | 2008年1月 9日 (水) 08:58

西原さま

写真は楽しいけど手強い。
でも負けんー。

いつも感想ありがとです*^^*


***********


Bossさま


ふはは。裏高野話も書きますが
荘厳だったのは実は一瞬で。

写真撮っている間はなにも
感じなかったのですが、カメラを
置いたとたん「寒いぃ(+ +;/」と、、
さっくりとお宿の炬燵に戻ってTVの前で
ナゴナゴしてました(笑

基本、本当のあかんたれです。はぃ。

投稿: 毬詠/marie | 2008年1月 9日 (水) 12:38

すごい写真ですね~。

夜なのにここまでとれるなんて。
そして荘厳な空気まで写っている気がします。

この写真とってるときの毬詠さんは
きっととても張り詰めた、修行僧のような
気持ちで撮っていたんでしょうね。

投稿: san | 2008年1月23日 (水) 12:38

この記事へのコメントは終了しました。

« 年越しは高野山! | トップページ | 宿坊ってこんなとこ (高野山 無量光院) »