大晦日の行事 御幣納めの火
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高野山に向かったのは新しい年を見るため。
日常は直線的な時間の延長で続いていく。
人はどうして元旦を迎えたとき、リセットした気になるんだろ。
古代からのお正月の行事は穢れを払い原始(0)にかえす儀式が多い。
業火で浄化し、闇に戻し、新しい年の若水をいただき清める。
儀礼的でなく、古いお寺さんでなら体感できると思ったん。
弘法大師御住房であった龍光院から突然現れた御幣の火
囲む人間に挑むように火は勢いを増し形を変えていく
暗闇の森の鳥居をくぐりぬけ
明神社に松明と御幣の奉納が行われた
数十の僧侶の幾重の般若心経が周りを取り囲み高野の空を包む
その声は拡がり 祈りに鳥肌がたった
そしてただ静かな闇が広がる
境内の光だけが点々と灯る夜 荘厳な空気に圧倒される
信仰心も知識もないけれど来てよかったと思う
除夜の鐘が鳴り響く 108の煩悩が除かれると人は救われるのかな
人が集まったところに戻るとお神酒と葛湯がふるまわれていた。
あたたかい場所と人の気配にすこし震えた。
五感がものすごい緊張状態にあったみたい。
宿坊へと帰る途々、一年の重さを振り返る。
きれいな新雪にザクザク足跡がつく。
また降ってきた雪がきれいにそれを消してくれるはず。
宿坊は静謐な空気に包まれていた。
軽く興奮して浮遊感。
新しい年、お正月さまを感じた。
明日の朝は年明けの勤行(ごんぎょう)だとか。
撮影許可がでたので、好奇心だけで参加してみた。
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コメント
鐘がとてもクリアに写ってますね。
プロの写真のようですヽ(・ω・*)ノ
投稿: 西原 | 2008年1月 9日 (水) 03:28
伝わります
震えます
入れ替わったこころ
投稿: BOSS | 2008年1月 9日 (水) 08:58
西原さま
写真は楽しいけど手強い。
でも負けんー。
いつも感想ありがとです*^^*
***********
Bossさま
ふはは。裏高野話も書きますが
荘厳だったのは実は一瞬で。
写真撮っている間はなにも
感じなかったのですが、カメラを
置いたとたん「寒いぃ(+ +;/」と、、
さっくりとお宿の炬燵に戻ってTVの前で
ナゴナゴしてました(笑
基本、本当のあかんたれです。はぃ。
投稿: 毬詠/marie | 2008年1月 9日 (水) 12:38
すごい写真ですね~。
夜なのにここまでとれるなんて。
そして荘厳な空気まで写っている気がします。
この写真とってるときの毬詠さんは
きっととても張り詰めた、修行僧のような
気持ちで撮っていたんでしょうね。
投稿: san | 2008年1月23日 (水) 12:38