おわら 風の盆 (@越中八尾)
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毎年9月1日から3日にかけて行われる 「おわら 風の盆」。
風を治め 、五穀豊穣を祈るお祭り。
この日,坂の町八尾(やつお)に数万の灯がともった。
この3日、編み笠を目深にかぶって、町々の揃いの浴衣で静かに流し踊る。
男衆は黒法被、黒股引
きりっと艶やかで、これ以上にない粋な風情
三味線,胡弓,太鼓の哀調とともに優雅に舞う早乙女
一番の見所は町流し いつ見れるか、予告はない
地方(じかた)衆が、ふと建物から出てきて、奏でだすこと数十分
踊り手が静かに参加し、八尾の町中を踊りながら流す。
11の町のあちこちで、朝方まで流し続けるとか。
毬詠が民泊(一般の民家がこの3日間だけお宿になる)したお家は「上新町」
窓の外では観光客も参加できる「大輪踊り」がはじまっていた。
真夜中過ぎ、踊りの輪はどんどん広がり続ける。
朝4:30、「エンナカ (道横に雪解け溝の水路があり,川水が音をたてて流れる。)の水音
白んでくる朝もやのなか、胡弓と三味線の音とともに男衆、女衆がすっと現れ
静かに目の前を流れ過ぎていった
写真を撮ることも忘れた霞のような時間
守りぬく力あって、受け継がれる伝統。
人口5000人ほどの小さなこの町の子らは、豊かな芸事に育まれる。
それはこの現代で、どれだけの周囲の努力のなかで保たれているか。
タクシーの運転手さんがね、
「この町では踊れんと生きていけんがいね」って。
その雅な舞の一手一手に、町民の受け継がれた誇りが
感じられ、そのいきとどいた文化レベルの高さに驚く。
素晴らしい 「日本の音」 でした。
と、きれいにまとめておいて番外編へ続く→
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コメント
すごいね。
こういう誇りある街で 育ちたかった。
でも 昔は いろいろなところに
誇りある街があったんだろうな。
写真も 臨場感あるし流れるような文章だし
素敵。
投稿: BOSS | 2007年9月 4日 (火) 16:16
実は見に行っていました。素敵な文章と写真でした。
投稿: akirakko | 2007年9月 4日 (火) 18:51
BOSSさま
お帰りなさ~い そして ただいまです!
誇りある町は町でとても大変みたいです。
早朝からお婆ちゃんたちが道の清掃をしていたのが、印象的でした。
今年、蓮を見逃したのです。
すてきな蓮写真、拝見しました。
京都は良い旅だったようですね☆
***************
akirakkoさま
こんにちわ。もんすごい人でしたよね(笑
写真がブレブレで困ったもんです。
あの雰囲気は行かなきゃわからないかもしれませんね~。
投稿: marie | 2007年9月 5日 (水) 11:01
もの悲しい胡弓の音、
そぞろ行く踊りの列、
流れ過ぎる時刻(とき)、
日本人の魂に染み込んでくる風情。
こんな情景の裏側に・・・
「風の盆恋歌」が作られました。
投稿: tomerin | 2007年9月 5日 (水) 11:07
風の盆 恋歌 と言うコミックご存知ですか?
おわらが材題のものです。
何度読み返しても涙が止まらない・・・
一度本物を見たいと思いながら、主人は子供を見ててあげるからと言ってはくれるのですが、新学期の頃だし、泊りがけでないと駄目なのでもう何年も過ぎてしまいました。
今年は運よく新学期前だったのに・・・
到底合格は無理なんだけど資格試験がありお金も払ってしまっていたのでそちら優先せざるをえなくて、来年こそは見たい!!!
投稿: k・SHINO | 2007年9月 5日 (水) 11:12
おお、まりえさん。
今回はご一緒ありがとう。
総勢9名と大所帯でしたが、ひとりひとり、
味わってくださってくださったようで、地元民としてうれしい限り。
大切にしていきたい、おわらです。
投稿: yoshiko | 2007年9月 5日 (水) 23:17
tomerinさま
こんばんわ。
「風の盆恋歌」 知ってます。
風の盆=大人の秘めた恋
この図式がどうも苦手で、、
(ハッピーエンドでない結末は好きではないのれす。)
だから番外編に元気なBabyちゃんを沢山載せました。
しっとりした密やかな、夜の大気を感じたお祭りでした。
でも、基本がお子様なのであの情緒を楽しむには
もうちっと女子として成長が必要かもしれません(笑
***************
YOSHIKOちゃん
おぉ。よしこちゃん!!
勝手にとても楽しんだよ(爆
色々本当にありがとうね。
ステキな素敵なお祭りを堪能しました。
また東京で楽しみましょね。
今回は貴方の人脈に感謝感謝の旅でした。
いつかお返しするにょー!!
投稿: marie | 2007年9月 6日 (木) 19:23