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2007年8月15日 (水)

津軽金山焼の窯 1



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みなさま、「津軽金山焼」ってご存知でしょうか?
毬詠、今回までその名前知りませんでした。
青森市内で、初めて出逢った「金山焼き」の器、とても気持ちに引っかかった。
備前のような焼き締めと緋だすき、シンプルな計算された形、驚いたのはその価格。
(ありえん、、めためた安いっ。備前なら軽く倍はする価格設定やもん。)

「もっといっぱい見て、一番良い景色のこを連れて帰る~。」
五所川原駅からタクシーを飛ばして20分、(バスだと40分超!)
津軽金山焼きの窯はありました。

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ここは金山焼きが生産されている唯一の場所。
「作業場」、「窯」、「販売所」、「金山焼きの器で食べれるレストラン」が集約。

「良い作品は作る現場にある。」
早速、作ってるところはないか探検に(笑

Kanayama9

焼き物ってね、ウルトラ簡単に手順を書いてみると

粘土を成形→乾かす→焼く→冷ます→洗って仕上げ  こんな感じ。

ただね、とてつもない手間と時間、経験・努力がそこには隠れてて。

Kanayama6

それを目の当たりに体感させてくれた素敵な出会いがありました。
東京 下北沢で陶芸教室を開催されている 中鉢 徹先生

「こんにちわです~。」 いきなり薪焚き現場を訪れた毬詠に
温度の説明から、今どの工程で何に気を配り、次の工程とその準備
他、ここが世界からもとても注目されている特殊な窯だということを
作業をしながらとても丁寧に教えてくれました。

窯に薪を入れて温度を上げます。 (目標温度 1230度!)

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薪を入れると空気が入って、炎と黒煙があがる。
現場はものすごい暑さ。 大窯は6時間交代で7昼夜焚き続けるとか。

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薪を入れる入り口の「火の動き」を見て、これからの加減を探る。

薪窯に使う煉瓦は衝撃に強くなくちゃいけないから、密度が濃くて重いものを使う。
その分、火は通りにくい。
煉瓦が熱くなるまでの一定の時間、100度ごとにぶちあたる「温度の壁」。
温度は直線的にはあがらないし、薪を入れれば上がるものでもない。

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入り口の蓋は炎の色。ただ、その美しさにのまれる。
本物の緋色はこういう色なんね。

「作る」現場の空気感と匂い。
無理やりでも金山に行って良かったと本当に思った。

Kanayama5

やっと、1100度!ここでお昼交代。
毬詠、お昼もご一緒させていただいて質問攻めに(爆

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横では新しい「穴窯」を作る作業が黙々と進んでいました。
(左から金山焼きの窯元、松宮さんとロクロ成形担当の野呂さん)

ここには7種8基の窯があり、毎週、どこかの薪窯に火が入る。
それは日本では本当に稀なこと。(通常は1ヶ月に1度ほどだそう)

原料になる薪の確保や窯を埋める作品数(窯いっぱいに作品を入れないといけない)
ここが陶芸家にとってどれほど恵まれた場所か、この時点ですこーし理解。

Kanayama12

東京へ帰ってから色々調べてわかったこと。
津軽金山焼きは歴史がない。現当代が築き上げた窯。
だからフレキシブルでごんごんチャレンジして、沢山の窯を自分たちで築き上げていく。

今まで産地でなかった分、良い原料がたくさん残っていて
青森で取れる豊富な赤松や近隣の大溜池から良質の粘土を採取。
そこが価格に反映していた。

Kanayama18

青森を良い国産焼き物の産地にしたいという情熱があって。
その場には世界中から様々な陶芸家が訪問し、何ヶ月も滞在し、
作品作りに集中する環境も整備されている。(宿泊施設あり)
海外の作家さんの作品が多数置いてあったのも、そいうこと。

金山焼の資料はあんまりなくてここを築いた松宮亮二さんの著書
「土と炎とじょっぱりと」 と 津軽金山焼HP でお勉強。
この本、わかりやすくてオススメです。行かれる方は是非ご一読!

次は金山焼の作品で食べるご飯とかその周辺の様子とか☆




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