« Be Happy! | トップページ | 白ジャケットが似合う人 »

2007年7月 4日 (水)

それでも生きる子供たちへ

いつもBlogを書く時は、2・3人の顔を思い浮かべて書くん。
今日は、私のBlogを読んで下さっている色んな立場の人に書きます。

大切なハニーに、お子さんに、気の合う仲間に 「こんな映画、やってるよ」 って
すこしでも伝われば嬉しい。

           ○●

映画、行きました。

    「それでも生きる子供たちへ」

下記に、レビュー載せました。
子供たちは決して可哀そうなだけじゃなかったし、陰惨な内容でもなかった。

「知ることから」 だと思うから、あえてこのBlogに載せました。
子供の眼が明るくて、監督がどこかに希望を見つけたいと願って
それがとても伝わる映画でした。1人でも多くの人に見て欲しくて。

Img1

もう、写美で「世界報道写真展」がやってる。
見とかなきゃと思う。

以前、自分で書いた言葉なのですが、2年経った今も同じ想い。

   知ることからはじまることがあると思います。
   平和の国のあなたに伝えるために撮ったと思うから。
   できるなら、7月31日まで開催されていますので
   1人でも多くの人に見て欲しい。

   ▲ 2005 世界報道写真展 毬詠レビュー


そう、こんなにネットワークが通じている今だからこそ、
どこかで隔絶した世界だと思っている世界とはつながっている。 
気付いた時点でしんどいですが、そのことに鈍感でいたくない。


      *** 以下、mixi レビュー ***


1人で見に行って良かった。 言葉にできなかったから。
泣いたのは子供たちがあんまりいじらしいから。
汚い大人にクチャクチャにされても這いあがってくる。
タイトルの「それでも…」という言葉の重み。

私、弱い大人になったなぁ。頑張らなきゃ。

          ▼ 以下監督ごとに 

● 監督 カティア・ルンド
貧民窟のお兄ちゃんと妹がいじらしくて。
人はね、信頼しあう相手がいて、手を握りあえれば
寂しい眼にはなれないんじゃないかなぁ。
この監督の「シティ・オブ・ゴッド」見とこう。


● 監督 ジョーダン・スコット 、
戦場の子供たちがキラキラしていて、楽しそうで。
子供ってタフで、先が見えない分底抜けに明るい。
その存在が大人を救うんだろうなぁ。
全体の色が優しくてせつなくて、セピアでなくて透明な湖の色、
そんな印象の映画でした。


● 監督 ステファノ・ヴィネルッソ
この作品好き。静かに少年の怒りや寂しさが世間に向けられていく。
危ういほど繊細で、ぞっとするほど冷酷で無知で単純な少年に
とても惹かれてしまった。 彼はメリーゴーランドに乗りたかったのかな。
取り返しがつくころにきっとファミリーで乗りたかったんだと思う。
うん。この映画の1シーン1シーンがとても心象に残った。


● 監督 ジョン・ウー
女の子がお人形遊びをするとき、お人形に自分を投影させて一体化する。
オチビちゃんの頃、可愛がっていたお人形に八つ当たりしたことを
思い出してしまった(笑
この監督わかりやすいけど深い。女の子たちの環境に負けない眼と
やさしいお話しの仕方がとても印象的でした。


● 監督 メディ・カレフ
戦争へ行くことが誇らしく、手榴弾や銃をもらうことが
プレゼントだと思っている子供がいる。
「怖かった」と言えないそんな世界の子がとてもいたましい。
私の生きている世界とは隔絶しているけれど、
まず知ることからだと思う。
日常として学校へ行くことは平和でなければできない。
子供の学びたい欲求は、まわりの大人が絶対に
守らなければいけないものだと思う。


● 監督 エミール・クストリッツァ
子供にとって親はすべてだ。誰より一番強くてえらい。
だからこそ親は子供の前だけではスーパーマンであるべきで、
頑張っていて欲しい。擁護者であって欲しい。
自分の親を否定できるようになったのはいくつだったろう。
「あー、この人はダメなんだ」って。
いつから「親って言っても人だしね。」と思えるようになったんかな。
そんなことを思い出した。


● 監督 スパイク・リー
この監督見るの「マルコムX」以来。それぐらいちょっと苦手。
でも、この作品が一番好きだ。情けないダディは
それでも全力でファミリーを守ろうとする。
子供ってスゴイ。そのこのためだけに親は大人の顔になる。
頑張ってなる。エイズベィビーの話は知っていたけれど、
初めてリアルに感じた。

|

« Be Happy! | トップページ | 白ジャケットが似合う人 »

コメント

この映画気になってました。
観たらどんな気持ちになるか、どう思うかは
想像できるのだけれど、きっと自分で思ってる以上の衝撃なんでしょうね。

どうしてそんなむごいことができるのか?
ほんとに同じ人間なのか?って
思いますよね。

もし自分がその同じ立場に置かれたら
どうなっていただろうか?と思うだけで、
何もしゃべれなくなりそうです。

でも知らなきゃいけないんです。
日本にいて、贅沢を贅沢と思わない、
もっと、もっとと求める生活を変えなければいけない。
みんな幸せになりたいんです。
どこの世界のどんな人も。

テレビでセレブといわれてる人たちの
ゴージャスな生活をみてもそうなりたいなんて思わない。

もっと心豊かになって、大事なものを見際められて、大事な人たちがそばにいてくれる生活で十分なはずなのに、、、

投稿: san | 2007年7月 4日 (水) 12:51

san様

お元気でいらっしゃいますか?
そう、当たり前の生活がどれほど贅沢で幸せか、感じる映画でした。
何もない陽だまりの日常がとても愛しくなる。
大事なひとたちがそばにいてくれれば
気持ちがいっぱいで楽しいですよね♪
機会があれば是非見てみてください!

投稿: marie | 2007年7月 4日 (水) 17:29

胸が痛くなるなあ
観たいと思っていました。
わたしは、スパイク・リーは大好きなんだ
彼の監督初作品から観ているの。
音楽も好きで。

子どもといきたい。

投稿: chapa | 2007年7月 4日 (水) 21:34

おはようございます。
私は、自分では、かなりノーマルな人間だと思っているのですが、それは自分基準なので、結局のところノーマル度は不明。
しかし、自分を基準にしたとき、こんな優しい人がいるんだあ。とか、こんなに心の強い人がいるんだあとか、感じる人も世には大勢いらっしゃる。逆に、完全に心が壊れている人。何が正義だか偽善だか悪だか。全く異なる世界で生きている人。さまざまですね。そうした世界を知ることから、とくに若いうちに知ることが必要ですね。

投稿: norisan | 2007年7月 5日 (木) 08:26

chapaさま

リー監督は鋭すぎて見ていてイタくなっちゃうんです。
かっこいいんですけどね。
この映画で使われている音楽もとても良かった。
さすがでした。

お子様連れで是非☆
やんちゃさんの背は伸びたのかしらんっ。
行く末が楽しみで(笑

**************

norisanさま

人はとても強いし、とても弱いことを最近身をもって知りました。
善悪ってなんでしょね。今の世の中「それもあり」と言えば済んじゃうほど
曖昧になってる気がしてそれが怖いです。
そんななかで自身の揺るがない核があればもう良いかなと、
最近そう思い初めました。

投稿: marie | 2007年7月 5日 (木) 17:40

この記事へのコメントは終了しました。

« Be Happy! | トップページ | 白ジャケットが似合う人 »