世界報道写真展 2007
世界報道写真展を見に行きました。
会場に入るとね、いきなりズゴンッてやられる。
ずっとずっとハンマー級 やられっぱなし。
遠くでね、細くトランペットの音が賛美歌のように鳴ってて、切なくなる。池上宗徳さんが撮った映像 【LEBANON 2006】 の音楽でした。
22分の映像ですが、お時間あれば見てください。「This is the WAR.」と言い聞かせるように繰り返し言ったおじさんが忘れられない。
印象的だった写真は9歳のタバコを吸う少女。
横の説明書きに 売春婦 の文字。
灰色のお婆ちゃんの眼をした彼女はこの先何を見て生きていくのだろ。
ニースの避暑地にボロボロになって亡命してきた黒人と彼らを助ける白人。白人女性の華美なサンダルと黒人の傷だらけの素足がいたかった。
写美の1階で「THE 3名様」やってて (笑、
ちょっと正気にかえる。
仲良しの友人が来春、西アジアに派遣される。彼は国境なき医師団に参加してるドクタで。
短期も入れると3回目の参加。見に行った日、感想を報告したらなんだか怖くなって泣けた。
「危ないやん、なんで行けるん?」
「きっかけ?国語の教科書にも載ってるんだけど、谷川 俊太郎さんの「生きる」って文章、知ってる?
あれ読んで、自分がすげ幸せだと思ったの。
だから、行ける。」
意味がわからなくて読んでみました。
みなさん、知ってると思います。私も見たことがある文章でした。
でもね、でもね、違うんよ。 改めて読んで深く沈む言葉があった。
生きているということ
私は 【親から子へ伝えたい17の詩】 という本で見ました。
いま生きているということ
すべての美しいものに出会うということ
色々考える夏になりそだ~
この本を読むとね、大切な人ととても手をつなぎたくなる。
探してみてください。すてきな宝石のような言葉でいっぱいの本でした。
写美からの帰り道、1匹の飛べなくなったセミがいた。
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コメント
国境なき医師団にお友達がいるのですね。
私はここにたまにですが、募金しています。
医師団の方の活動報告が送られてきます。
そのたびに、かれらには頭が下がります。
なんで行けるん?って聞く毬詠さんの気持ち
とてもわかります。
「自分がシアワセだから行ける」って答えたお友達、すばらしい方ですね。。。
この世の中から貧困、戦争がなくなり、
普通にみんな幸せが望めるような世界に
なることを考える日々です。。。
投稿: san | 2007年7月31日 (火) 15:24
sanさま
こんにちわ。
彼らは人としての「芯」が、「覚悟」が違う。
そう思っていました。でもやはり「すっっげ怖いよ、超後悔するし。」と(笑
「でも、出来ないことがあったから又行く準備をする。それは果てがないって思うけど。
毬詠っちは、無駄なことだと思う?」って聞かれた。
私は残念ながら、世界平和とか望むような人でないのですよ。。
「あなたの「生きる」意味がそこにあるなら、応援する。」としか言えなかったデス。
はぃ。
投稿: marie | 2007年7月31日 (火) 16:30