奈良美智との旅の記録 観ました!
同じ夢を追いかけること それは容易くない。
実感してるし、「いつまでもそばにいない」と肝に命じる。
だからこそ関りあえる1回1回の機会を大切にしたい。
アーティスト・奈良美智さんが、クリエイティブユニットgrafと出会い、奈良さんの故郷弘前の古いレンガ倉庫に架空の街をつくる展覧会『A to Z』。それは、13000人に及ぶボランティア・スタッフ、会期3ヶ月で8万人を動員した奇跡の展覧会。
その過程をおったドキュメンタリー映画を見ました。
【 NARA:奈良美智との旅の記録】 今から西へ北へ上映されるとのこと。
機会があれば是非見てください。
こちらを睨み付ける女の子の絵
描く奈良さんの深層部はどんな想いがあるのか
寂しさ・怒り・絶望・諦め? 歓びではないはず。
そんな女のこの目が静かな凪ぎになる。優しさで抱きしめられることを知った女の子のとまどいは、そのまま彼の心の変化をあらわす。
見ている間、野庵のArtisan の顔が浮かぶ。精一杯できてるかな、まだ気がつかない何かがあるかな。
彼らの心の変化とともに作品も変化し、その都度気がつきともに変化を楽しめれば嬉しい。
同じ夢をみれる人に出会えたこと、それは奇跡的な偶然で。
そのことにとても感謝した夜でした。
● Mixi に書いたレビュー 載せときまふ
ずっと前から奈良さんの描く大きい目の女の子は心象に残った。
彼の絵が好きか嫌いかとかでなく、気持ちにひっかかる絵。
その理由がこの映画で少しわかった気がしました。
孤独の中での制作を敢えて好み、独りでやってきた奈良さんが
grafとの出会いによって、後ろを振り返り、仲間を見渡すように変化し、
その心の変化とともに作品にも変化があり、戸惑い、真摯に自分を
見つめる様子がとても丁寧に映されていました。
映画の中で「初めて友達ができた気分だった」と語る奈良さんの
飾らない言葉に心が掴まれる。
共にゴールを追える仲間を得て、1+1=5にも6にもなる喜び。
大切なひとたちと積み重ねてきたものが形になっていく共有感。
テーマは普遍的で、取り立てて派手な盛り上がりもないです。
でも、何かがしっかり気持ちに刺さる。
自分にこだわりまっすぐ生きることは時に痛くてしんどい。
そんな辛さもまっすぐのみ込む奈良さんの真面目さにうたれるのかな。
自分を真正面にみつめる時間がほしくなる映画でした。
素朴なおじさま、奈良さん、素晴らしいアーティストだと思いました。
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コメント
奈良さん素敵です!私は子どもの絵を書く画家さんに注目しています。奈良さんほどではありませんが、こうぶんこうぞうさんもこれから注目しています。
投稿: 奈良美智さん素敵です! | 2009年7月 8日 (水) 21:52
こんばんわ
庵の作家さんでも絵本を手がけてる方が
たくさんいらっしゃいます。
良いお話は大人になっても心に残りますよね。
オススメは「嵐の夜に」
また覗いてやってください。
投稿: marie | 2009年7月 8日 (水) 23:45
こうぶんこうぞうさんて以前テレビ番組の企画でニューヨークで個展された方ですよね??奈良さんとはタッチが違いますが、面白い作家さんですね!
投稿: アート大好き! | 2009年7月10日 (金) 19:53