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「ツバメキタル」



風に乗って軽くのし行く燕かな (漱石)


燕という鳥が、個人的に好きです。
小さい身体でも素早い動き☆燕の巣を見つけるとなぜか嬉しくなります。



今回のコーデの始まりはこれからの季節にぴったりな燕の着物。
七十二候では4月5日頃に「玄鳥至(つばめきたる)」とあります。
桜の季節が過ぎ、夏が来る前の爽やかな気候をこのコーデと一緒に
楽しんで頂くことができるなら、とても幸せです。




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この着物を見た時に「何て鮮やかな色使いなんだろう!」とまず思いました。
竹の黄緑色、笹の葉や燕と稲妻が持つみかん色。

また竹と笹の葉が重なると、あら♪織り糸のマジックでしょうか。
きれいな黄色に見えるのです。

鮮やかな色が、藍色の縞と空色の着物の色にとても馴染んで映りました。

初夏の澄んだ空の日に竹林を背景に飛ぶツバメ、

その情景を思うと爽やかな風が吹いている様子も一緒に浮かびます。



着物の模様を調べると、琉球絣に特徴が似ているという事が分かりました。証紙が付いておりませんので、琉球(?)絣とします。




















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それに合わせるのは鮮やかな黄緑色の名古屋帯。

なんと!毬詠さんの私物が提供されました♪


毘沙門亀甲という亀甲文様が3つ重なった文様の中に


菊枝紋が描かれ、その上に松皮菱の絞りが入ったという


(調べるとたくさんの模様が入っているので、説明が長くなりました・・・。)


鹿の子絞りが入ると、どうしてこんなにキレイかわいいんだろう、ってキュンとなりませんか。
きれいな地紋とあまり見かけない柄で、私が欲しいです(笑










毬詠さんはこの帯を1〜2回しか締めていないとの事で、美品です。

帯の色と着物の竹の色がぴたりと合い、この着物の為にあるような帯ですね!

シンプルな彩色は他の着物にも合わせやすく、重宝する帯だと思います。




風が爽やかな季節


着物で路地を歩きながら撮影しました。
夕方になる少し前の時間帯でしたが、陽射しが柔らかくて
心地が良いお散歩時間でした。
陽射しがきつくなる前のこの時期は洋服では少し肌寒く感じる日でも
着物で歩くと丁度良い季節ですね。
この着物、サイズをご覧いただきたいのですがLサイズさん対応です!
生地にしっかりとハリがありますので、着付けがしやすいと感じました。
ちなみに私の身長は157cmです。




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ツバメキタル

こちらのコーディネートはお嫁入り致しました。



● 正絹 琉球(?)絣 竹林に雷文、燕柄着物 美品
身丈 164cm 裄 64.5cm 袖丈 49cm
袖幅 32.5cm 前幅 28.5cm 後幅 32.5cm
  ・八掛の色 黄櫨(はじ)色 ・正絹琉球(?)絣、竹林に雷文、燕が飛んでいる柄 ・全体的に糸の織り節が見られますが、絣特有のものであり、着用に問題はありません。 ・生地にハリがあり、着やすい着物です。 ・色鮮やかな絣柄はこれからの季節に映える一着にオススメです。

● 正絹 毘沙門亀甲の中に菊枝文地紋 お太鼓、胴部分に松皮菱文様 鹿の子絞り名古屋帯 美品
全長 345cm 前帯幅 15.8cm ・鮮やかな黄緑色に毘沙門亀甲、中に菊枝文が描かれている地紋 ・胴部分、お太鼓部分に松皮菱柄の鹿の子絞り。 ・お太鼓の山になる部分に若干のやけがございますが、締め方で山に隠れます。 ・生地自体は柔らかいのですが、ハリがあり、締めやすい帯です。







不思議の森へ

こちらのコーディネートはお嫁入り致しました。




甘き香はなんの花ぞも夏木立 (太祇)
若葉が青々と繁り、陽射眩しい中、木陰を探しながら森の中へ。見たことがない小花や季節に色づく蔦、そしてぱっと目に入ってきた色鮮やかなスターフルーツのような実。
どんな味がするのでしょう♪
「とりあえず口に入れてダメなら出したら大丈夫☆」と遠くの方で毬詠さんの声が聞こえてきたような、、 目が覚めたお昼寝時間☆あの果物はきっと瑞々しく、爽やかな甘い味だったはず・・・
そんなうららかな白昼夢を思わせる爽やかですこしスイーティーなコーディネートはいかがでしょうか。
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● 正絹 鹿の子地紋の綸子 樹々文様小紋 美品 
身丈 157cm 裄丈 64cm 袖丈 49cm
袖幅 32.5cm 前幅 23.4cm 後幅 29cm
・八掛の色 若草色 ・色鮮やかな樹々の小紋です。赤や黄色い花や葉が描かれており、 春にも秋にも着やすい着物です。・使用感がほぼ無く、気持ち良く着ていただけると思います。 ・衿部分に少しシミが見られますが、着用に際し目立ちません。

● 正絹紫地に重ね刺繍繁菱の織り出し八寸帯 美品

全さ 365.7cm 帯幅 32cm

・現代的なリボンの様な色使いが絶妙なバランスです!
お太鼓部分左下、緑から黄緑、黄色からみかん色へ。左上、みかん色から濃くなり、赤へ。嬉しいほど綺麗なグラデーションですね。

・織り出し柄にリボン刺繍の八寸帯、金糸や銀糸が織り込まれており華やかな雰囲気を醸す帯です。
紫色は退色、色ヤケしやすいのですが、美品で綺麗な色艶にうっとりします。

沢山の色が入っているので、やわらかもの全般にとてもオススメできます、飛び柄の小紋だとより上品にまとまりそうです。ピンク系の着物はもちろん、ブルー系のお着物だと大人な雰囲気に。赤系の着物だとアンティークな感じになりそうですね。大変重宝する帯になりそうで、見れば見る程この帯に魅せられます。 


胴の刺繍部分、中は糸が出ている状態ですので帯板を入れる際はお気をつけて入れてくださいね!







(キモノけもの道 おっぺけ編では落札金額の10%を 「あしなが育英会震災・津波遺児支援」に寄付いたします。)
掲載日:2012年4月22日 (日)

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