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「ななころび」


一本の糸

新年明けましてお目出度うございます、月夜です。
本年もこのキモけも、ゆるうりと更新してまいります。

去年の秋。毬詠氏にね、「てぬぐいデザインしませんか」って言われたの。
お題は「ダルマ」。けっこうこれが難しくて。
でも、野庵のてぬぐいならこんなふうにしたい…っていうアイディアというか想いが最初からあって。




私と野庵との出会いは「着付けの会」だったの。
それまで一応自分で着物は着られたんだけど、
紬とかばかりでやわらかものの着物が
上手く着られなかった。
それで、もっと上手になりたいと思って
着付け教室を探していたんです。
そしてら、「お食事付き、撮影付き」の
妙ちくりんな着付けの会があって。
これは行くしかないっしょ(笑

そこにはゆう先生ともう一人、なんか
ちっちゃな人がちょこまか写真を撮ってて。

アシスタントの人かなー、この人
って思ってたらそれが毬詠氏だったのよ。
…笑えた。



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そこで、毬詠氏に突然

「モデルやりませんか?」って。

それが私と野庵とのおつきあいの始まり。
モデルっていうから着物着て写真撮るだけ
かと思えばさにあらず。
何だかだといろんな事を一緒にやるハメになり、
ああ、だまされた…と思いましたよ。

…というのは嘘(笑

いやいや、毬詠氏は転がりだしたら止まらないし、
大変な事は多々(!)ありましたけど、
面白い経験、沢山たくさんさせていただいてます。

そんな感じで、
ほぼ野庵の初期からおつきあいさせていただいて。


そして野庵のてぬぐい。


● [ コトホギノ色 ]


野庵=a yarn=1本の糸。

最初は細い細いツナガリだったのがいろんな人と出会い、やがて小さな玉となって転がりだし、
あっちこっちへ寄り道しながらまた転がって…
そんな野庵のさまを「七転び八起き」、ダルマさんに込めてデザイン致しました。



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 今回お世話になった戸田屋商店さま。
 私のデザインを職人の技で素晴らしく見事に
 再現してくださいました。

 見てください、このかすれ感。
 かすれた感じは、切れそうになったり挫けそうになった
 野庵の歴史を語る、このデザインのキモ。
 どうあっても表現したかった部分です。
 これ、手で細か〜く型を彫ってくださっているんですよ!

 お色は日本の伝統色「猩々緋」。
 ほんの少し朱がかったとてもお目出度い赤。
 初日の出みたいな元気のいいお色で、
 ものごとの始まりにはもってこいでしょ。
 そして私の大好きなお襦袢の色w




*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


これから先も、野庵はころころ転がり続けます。
皆様、どうぞ温かい目で見守って、あわよくばこの糸に皆様もご一緒に絡まってやってくださいませ。


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掲載日:2010年1月 9日 (土)

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