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「夕焼けの空」

茜色にあこがれて

まだ残暑が厳しい日々が続きますが、着物の暦は単衣の季節へと変わりました。
敬老の日あたりからは朝夕も涼しい風が吹くようになり、夏着物とはしばしお別れです。
秋といえば夕焼けを真っ先に思い浮かべます。きれいな夕焼けを見て「ああ、夏も終わったんだな…」としみじみ。
アキアカネ、夕焼け、茜雲…
茜色の帯を締めたくて、秋の単衣のコーデを考えました。


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私、銘仙の着物が好きでアンティークにはまっていったクチなんですが、こんな柄の銘仙初めて出会いました。
まるで縮緬や錦紗に染め付けたような大胆かつ繊細な菊、梅、笹などなど四季の草花。
織でこれを表現してるなんて驚きです。
大人の可愛らしさをぎゅっと詰め込んだお薦めの一品!

春はまた違った帯を締めれば、秋だけでなく春も楽しめる着物です。

この菊の帯は袷帯。九月上旬の単衣にはまだ単帯なんでしょうけれども、塩瀬風のさらっとした生地なら袷でも下旬の単衣に合わせられます。
朱赤よりも深く紅よりは重くない、なんて美しい茜色!
墨絵のように描かれた菊がまたいい雰囲気。秋の侘が見事に表現されていると思いませんか?

そして合わせた着物、これなんだと思います?なんと銘仙なんですよ。

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季節を纏うよろこび

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「季節を身に纏う」
洋服ではなかなか難しいかもしれないけれど、着物ならではの愉しみの一つ。
季節の柄が思い思いにデザインされたアンティーク着物、自分の秋を思い描きながら組み合わせを考えるのって、すごーく楽しい。

遊び着物なら、フォーマルほどナーバスにならなくても良いんじゃないでしょうか。

とんでもなく季節外れの素材や柄じゃなければ、好きなものを組み合わせていけば良いのは洋服と一緒かなと思います。

私の秋は、こんな感じw



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今回の長月コーデは、いかがでしたでしょうか。

この単衣着物と帯をセットで ¥18,000 でお譲りいたします。
ご興味ある方は info@a-yarn.comまで。


このコーディネートはお嫁入りが決定しました。


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●四季柄銘仙着物 正絹単衣

身丈 153cm 裄丈 62cm 袖丈 49cm
・アンティーク銘仙、四季柄
・上前おくみ裾より55cmに7cm角程度の茶色っぽい薄ジミ、
 大きめですが模様に紛れてそれほど悪目立ちはしません(上拡大写真左側参照)
・時代のくすみや着用皺等ありますが、致命的なダメージは無く美品です


●菊柄八寸名古屋帯 交織

長さ 345cm 幅 30.5cm
・柔らかくさらっとした手触りの塩瀬風生地
・墨絵のようなタッチの菊、花弁の真ん中は薄白手書き?
・お太鼓下部分に膨れ織のようになっている部分(生地ムラ?)あり、
 締めるとほとんど目立ちません(上拡大写真右側参照)
 柄の出し方によってはうまく隠れると思います
・時代のくすみや着用皺等ありますが、致命的なダメージは無く状態は良

掲載日:2008年9月16日 (火)

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