
「やまとなでしこ」
秋の七草
暑い夏のさなか少しでも涼をと、夏着物にはとりわけ水やら風物詩やらを感じさせる文様が使われています。
極端な場合、冬の文様である雪輪などをあしらったものも。昔の人も粋なことをしますねえ。
さて、8月になりますと立秋、秋の七草の出番です。
個人的に渋好みなので薄が一番好きな柄なのですが(笑)、今回は素敵な撫子の着物と帯を見つけたので…
題して「やまとなでしこ」コーデ。

着物は地空きでぽつりぽつりとやや大きめの撫子柄。昔ならではのこっくりとした紫の縫い取り紗です。細く雨筋の様に入った縞が何とも儚気で繊細、粋と幼さと色っぽさが同居したような、大好きな雰囲気の着物です。 |
合わせたのは桜色地に色とりどりの、こちらも撫子帯。画像では真ピンクに見えますが、実際はややくすんだ上品な濃い桜色の絽紗地に唐織りの撫子達が華やか! |
芯を持った美しさ
着物は粋な雰囲気、帯で可愛らしさを。
撫子柄で一体感を持たせ、ピンと一筋張った芯を感じさせる「やまとなでしこ」。
この着物が似合う女性でありたいという私の気持ちを込めて。
涼やかに、颯爽とこの着物で暑い夏のおでかけに。
周りの空気さえも爽やかに変えてしまう夏のお着物、如何でしょうか?

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今回の葉月コーデは、いかがでしたでしょうか。
ご興味ある方は info@a-yarn.comまで。
このコーディネートはお嫁入りが決定しました。
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●秋草柄縫い取り紗着物 正絹薄物
身丈 148cm 裄丈 64cm 袖丈 67.5cm
・アンティークの紗、濃い紫色地に撫子や桔梗柄
・上前腰のあたりと右前袖に茶色っぽい大きめの薄ジミ
(真上の画像一番濃い赤茶色部分参照、拡大してご確認ください。
画像ではかなり濃いめに目立つように写していますが、実際は
地色にまぎれてそれほど悪目立ちはしません。)
・時代のヤケやくすみ等ありますが、致命的なダメージは無く
アンティーク好きの方なら充分着用範囲です。
●撫子柄八寸名古屋帯 正絹
長さ 350cm 幅 31.5cm
・正絹(模様部分を除く)絽紗、お太鼓柄
・さらっとした麻のような生地感、お太鼓二重仕立て
・前帯の折れ跡の線と時代の小汚れ、撫子柄部分の
多少の毛羽立ちや糸の飛び出しあり
・三角の下や方側前帯に薄いしみ汚れあり、コーデ写真はしみありの方ですが
ほとんど目立ちません。反対側はきれいです。
・時代のヤケやくすみ、小穴等あり、若干生地が弱った感はありますが、
致命的なダメージは無く状態は良
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