野庵 キモノ けもの道 卯月 (無しのサクラ)
● 無しのサクラ
お花見に行く時はあくまで花が主役。
花に敬意を表しメインの着物や帯には桜の模様を
使わないコーディネートが私的に粋かと。
深山に咲く薄紅色の桜に思いを馳せ、
大人のお花見を想定して一つコーディネートしてみました。
老木の幹を思わせるような変わり地に甘くない蝶の刺繍。
これだけでは地味ーでどちらかと言うと年配の方向きの付下げですが、
よく見るととってもモダン。
博多のような粋な帯を合わせても良いのですが、
こんなお着物には是非モダンな帯を合わせて大人ならではの
”渋可愛(シブカワ)モダン” に変身させちゃいま しょう!
合わせるのは織のかがり帯。この市松模様、よーく見るといろんなピンクで
ド ットが織られていて、しかも地に波模様が!
これを満開の桜の山並みに見立てて、桜に舞う蝶コーデ。
角出しに結んで粋に歩きましょ。
帯揚げはやわらかい緑からピンクのグラデで着物と帯を繋げます。
最後はショッキングピンクの帯締めと帯留「花蝶」で全体を〆。
実は帯締めにも黒で桜のワンポイントが入っているんですよw
文 月夜 Photo masaru YAGi
掲載日:2008年4月14日 (月)