【切り紙の会】 = 包むといふこと
▲ 【2008秋 切り紙の会】 Index に戻る ▲
包
包むという文字はとても面白い形をしていると思いませんか?
字源は、象形文字。 お腹に赤ちゃんを宿しているお母さんを象っているとか。
宿った子を慈しむ、とても優しい雰囲気に溢れている美しい文字。
●
お届けものをあらためて包む、それはどんな場合でしょう?
中のお品物を大切に保護する気持ち、ひいてはお渡しする相手へ
敬いの想いをこめる場合ではないでしょうか。
慶時用の小風呂敷と弔時用の袱紗を用いるのもそのあらわれ。
古来より、お金を触った手は不浄のものであるとされてきました。
そして、それをそのまま相手に渡すことは大変失礼にあたる-
そんな思いやりの意味合いから包み、穢れることなく清らかな物として
相手へと受け渡される様になりました。
「包む」と書いて 「くるむ」 と読みます。
着物は身を包む布から出来ました。
「包む」ことを自然にとりいれてきた日本人が、風呂敷の美に惹かれるのは
当然なのかもしれません。
その慎ましやかな文化を楽しく身近にとりいれてみませんか。
▲ 【2008秋 切り紙の会】 Index に戻る ▲
掲載日:2007年10月16日 (火)