【歌留多の会】 詳細1 六義園について
春たちける日よめる
袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの風やとくらむ
● 【六義園】について
【野庵】で「歌留多の会」を開催する!と決めたときから
既に場所は頭の中にありました。
実は、【六義園】、和歌の分類に因んだ庭園なのです。
五代将軍徳川綱吉の時代(元禄15年)に築園されたこの庭園は
池をめぐる園路を歩きながら、移り変わる景色を楽しむ繊細な「回遊式築山泉水庭園」です。
その池を臨むように会場となる「心泉亭」があります。
「ロクギエン」と書いて、なぜ「リクギエン」と読むのでしょう?
六義とは、中国の古典「詩経」のいう詩の六種の分類のことです。
紀貫之は、これを転用して『古今和歌集』の序で和歌の六種の様式を
「そへ歌・かぞえ歌・なずらへ歌・たとへ歌・ただごと歌・いわひ歌」と記しています。
元禄15年(1702年)、柳沢吉保はこの庭を六義園と名付け、和歌の六種に因んで
「むくさのその」と呼ばせたそうです。
清々しい1年の始まりである1月に、一首詠んでみませんか?
折角の場所にあやかって当日はお客様に一首( お題は「花」)
もしくは「今年の抱負」を短冊にかいていただく時間をとりたいと思います。
会場には事前に用意したTEAM野庵&女子着物倶楽部の短冊も
お披露目されています。お楽しみに☆
掲載日:2007年1月16日 (火)