特別な方へ. 『桐ノ箱』でのお包み
野庵では2010年秋から、一部の作品を
桐のお箱に収め、お届け致します。
茶道のお道具、古美術等、日本では大切なものは
桐の箱に収める習慣がありました。
それは高そうに見えるだけじゃなくて (笑
湿度の高い日本の風土を考えた
古(いにしえ)からの知恵が凝縮していた。
桐はまるで呼吸をしているかのような独自の
通気コントロール機能を持っていて。
外湿が高くなると桐材が膨張して気密性が高まり、
箱内に湿気が侵入するのを防いでくれます。
ですので、梅雨時季にはすこし桐箱が
あけにくいかもしれません。
逆に、乾燥時には木が収縮して通気性を
良くしてくれています。
大きい桐箱には紐がかけられているものがあります。
この紐は、真田(さなだ)紐といわれるもの。
野庵の真田紐は京都で丁寧に織られています。
緻密で伸びにくく丈夫。
箱が開かないように、きちんと中のものを
守ってくれます。
真田紐、実はきちんとした結び方の決まりが。
結い方の説明も添えてお届けしますので、「結う」「ほどく」という
日本の美しい行為も楽しんでいただければ嬉しいです。
箱を開けたときの季節の匂いは
和紙に包まれた印香です。
季節のおしたくを考える時間は
極上であってほしいもの。
折々の時の香りもお楽しみください。
おしたくのお箱ひとつに、野庵が伝えたい
日本の良さをこめてお届けしてまいります。
やわらかな風合い、端正な木目が清々しい桐箱
箱が日焼けしてしまいますので、
出来ましたら直射日光が当たらない場所で
保管してください。
桐箱指定でない作品を、桐箱でお納めすることも
可能です。随時ご相談ください。
(別途お箱代がかかります。)